土の道、足の裏

kaminaga2007-01-11

昨日、ほんの少しだけだったけど土の道の上を歩いたら、気持ちが良かった。
靴を通してだったけど、足の裏に土の道の感触が伝わってきて少しだけだったけどハッとするものがあった。
土の道の感触はけっこう複雑で、踏んでいて自分はなんだかちょっと愉しくなった。


そういえば、野外レイヴでよく踊っていたときも、調子があがってきたりすると自分は靴を脱いで裸足で踊るのが好きだった。
裸足で、土や砂の上を繰り返し繰り返し何度も踏みつけていると、少しずつ少しずつ「生きてる実感」を取り戻していって、野性の、ただの人間というかただの生き物に還っていくことができて、自分がそうなれることがとても嬉しかったし、感動した。


考えてみれば足の裏って、ちょっとくすぐられると笑っちゃうほど敏感だったし、靴を履いたり、舗装された道になったりなんていうのも、生き物としてのヒトの歴史として考えればごく最近のことだった。
世間には足ツボ健康法みたいなものもあるけど、自分としてはわざわざそういう店に行くというよりは、日常生活の中で足の裏の快楽をもっと愉しめるようになったらいいなと思う。そこからでも、いろいろ取り戻せるものがあるような気がする。
しかしそうはいっても、今さら裸足で歩くわけにもいかない。
歩いたところでアスファルトの平坦な道では味気ないし。だいいち、今だと寒い。それにそんなことやったら、そもそもこの社会には参加できない(まず、「みっともない」とかいわれるだろう)。
でもやっぱり、だからといって、裸足で起伏に満ちた土の上を歩く歓びを諦めようとも思わない。自分は。
それは、どうしてなのだろう?